インテルの買収問題は依然として最終結論には至っていない。クラブの株80%を買い取りたい、つまりインテル自体の所有者になることを希望しているインドネシア人実業家のエリック・トヒル氏と交渉中のモラッティ会長は5日、次のように話した。「我々は新聞で報じられているような状態になるには、まだまだ遠い」と時間がかかると明らかにしている。またキャプテンのサネッティはこの一件について「モラッティ会長なしのインテルなど想像すらできない。いずれにせよ、交渉は進んでいるようだが・・・。確かに言えるのは、会長はインテルのためになることをする人だ。これまでやってきたように」と全面的な信頼を寄せている。
イタリア・サッカー史上、セリエAのクラブでは、アジア人でオーナーになった人物はいない。初のアジア人オーナーになる可能性が出てきたトヒル氏とはいったい、どんな人物なのだろうか。43歳のジャカルタ在住の実業家で、テレビ、ラジオ、出版業、ウェブサイトなどのマスコミ業界に幅を......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。