昨シーズン限りでマンチェスター・ユナイテッドを勇退した前監督のアレックス・ファーガソン氏が、英テニス界の王子、アンディ・マレーのウィンブルドン初制覇に貢献した。地元英国人としてウィンブルドンを制するのはフレッド・ペリー氏以来77年ぶりのことだ。マレーは優勝後、「彼との15分間で多くを学んだ」と、準決勝進出を決めた直後に実現したファーガソンとの会話について言及した。
「彼がチーム作りをする上で重要視していたのは一貫性と集中力だと言っていた。試合を通して集中できれば、必然と一貫したプレーができる。僕も前から心掛けていたことだけど、彼のような偉人に言われたことで再確認できた」
マレーは準々決勝で最大の山場を迎えていた。世界ランク54位のスペイン人、フェルナンド・ベルダスコにセットカウント0-2とされたが、3-2での逆転勝ちを収めた。この直後の記者会見で、マレーは次のように話していた。