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リーガで主流となるファンドマネーを用いた移籍
7月に世界5カ国にオフィスを持つOMLスポーツマネージメントという欧州エージェント会社でスカウトを務めるファクンド・エルファンド氏の日本滞在をアテンドする機会を得た。滞在中、移籍ビジネスセミナーを開催した同氏から欧州移籍マーケットにおける傾向についてかなり突っ込んだ話を聞くことができたのだが、中でも興味深かったのが欧州移籍市場にも浸透しつつあるファンドマネーを活用した移籍ビジネスだ。



元々は南米、特に今夏のネイマールのバルセロナ移籍でも仕組みとして存在していたような選手に帰属する「経済的パス(保有権)」の権利やファンドマネーを活かした移籍ビジネスで、欧州ではポルト、ベンフィカといったポルトガルの2クラブが先駆者となり、スペインでも近年セビージャが積極的に導入し始めているという内容だった。



国内の厳しい経済事情、クラブ経営から人材流出が加速するリーガにおいて、セビージャは昨年7月にU−21フランス代......



【プロフィール】
小澤一郎(おざわ・いちろう)
サッカージャーナリスト(Periodista)。スペイン在住歴5年。主にスポナビ、クリニック、サッカー批評などで執筆中。著書に『スペインサッカーの神髄』(サッカー小僧新書)、『サッカー選手の正しい売り方』(カンゼン)。メルマガ「小澤一郎の『メルマガでしか書けないサッカーの話』」も好評配信中。

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