プレミアリーグの今夏の移籍市場は現地時間9月2日23時をもって終了した。香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、吉田麻也(サウサンプトン)、宮市亮(アーセナル)ら3人は第3節を終えていまだリーグ戦未出場という厳しい現実を突きつけられている。そんな彼らが所属するクラブの今夏の補強と、それぞれが直面しうる今後の試練について分析してみよう。
◆新体制で香川は3番手?
今夏からデイヴィッド・モイーズ監督が指揮を執るユナイテッドは、プレミアリーグ上位勢の中でも補強に失敗したと現地メディアが一様に報じた。即戦力ではないU-20ウルグアイ代表右DFギエルモ・バレラをプレシーズン前の6月に獲得したものの、最優先に掲げていた攻撃的中央MF(トップ下)と左DFの選手補強は思い通りに進まず。移籍期限日にモイーズ監督の古巣エヴァートンから生弟子であるベルギー代表MFマルアーヌ・フェライーニを駆け込みで獲得するのみに留......
【プロフィール】
藤井重隆(ふじい・しげたか)
都立駒場高校出身。大学在学時よりスポニチ通信員として稲本潤一選手の取材を中心に記者活動を開始。2006年に ロンドン大学メディア学部を卒業し、日刊スポーツ、時事通信を経てスポーツ・ジャーナリストとして欧州サッカー界に精通。在英10年では、イングランド7部でのプレーも経験し、FAコーチング・レベル2を取得。