マンチェスター・ユナイテッドが現地メディアから「補強失敗」のレッテルを貼られている。ユナイテッドは今夏、監督がアレックス・ファーガソンからデビッド・モイーズへと変わるとともに、最高経営責任者もデビッド・ギルからエド・ウッドワード氏へと交替した。ユナイテッドは強化担当部長を置かない分、ウッドワード氏が選手補強の大役を担ったが、初仕事では荷が重すぎたようだ。
ウッドワード氏はエースのイングランド代表FWウェイン・ルーニーを残留させたことが評価に値すると自画自賛したとされるが、主力選手として補強したのがモイーズ監督の古巣エバートンのベルギー代表MFマルアヌ・フェライーニのみ。だがそれも移籍期限日にトップ下の5番手候補選手として駆け込みで獲得したことで、「失敗」というメディア評につながった。
身長194センチの大型選手フェライーニの移籍金は2750万ポンド(約42億6000万円)と、ユナイテッド史上4......
【プロフィール】
藤井重隆(ふじい・しげたか)
都立駒場高校出身。大学在学時よりスポニチ通信員として稲本潤一選手の取材を中心に記者活動を開始。2006年に ロンドン大学メディア学部を卒業し、日刊スポーツ、時事通信を経てスポーツ・ジャーナリストとして欧州サッカー界に精通。在英10年では、イングランド7部でのプレーも経験し、FAコーチング・レベル2を取得。