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繰り返される愚行と、差別と戦う人々
愚行はなくならないのだろうか。



8月18日に行われたブンデスリーガ2部、第4節の1860ミュンヘン対インゴルシュタットで事件は起きた。敵地ミュンヘンに乗り込んだインゴルシュタットのダニー・ダコスタに対し、1860ミュンヘンの一部サポーターから「ニガー」や「黒い豚」といった、到底認められない人種差別的な言葉が投げかけられたという。



ダコスタはアンゴラ人の父親と、コンゴ人の母親の下、デュッセルドルフ近郊に生まれた。レヴァークーゼン下部組織に8歳で入団し、順調にキャリアを積んできた彼はU−17から現在のU−21までドイツ年代別代表に選出されている。現在は経験を積むためインゴルシュタットにレンタル修行中の身だ。



事件後、彼は言った。



「(U−21ドイツ代表選手として)僕はピッチに立ってきたし、ドイツ国歌だって......



【プロフィール】
鈴木智貴
静岡県天竜市(現・浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA−B級)指導者ライセンスを取得。

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