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問われる日本代表のチームワーク
前半34分、左サイド奥でパスを受けた香川が、珍しくコントロールミスをした。ボールはタッチを割る。背番号10は地面を蹴りつけるようなしぐさをした。



後半に入って67分、本田が岡崎へのスルーパスを狙う。パスが通れば岡崎が抜け出せるシーンだったが、相手にカットされてしまう。スライディングでパスをするような苦しい態勢だったが、本田は納得できない。ピッチに倒れ込んだまま、右手を地面に打ちつけた。



後半アディショナルタイムの91分、酒井高との呼吸が合わず、岡崎はパスを呼び込めなかった。ボールの行方を見届けることなく、岡崎は天を仰いだ──。



10月15日のベラルーシ戦は、0対1の敗戦に終わった。最初に決定機を得たのは日本だった。長谷部のアプローチが高い位置でのボール奪取につながり、柿谷がフリーで抜け出した。



次に......



【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!

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