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インテルとミラン、二つのクラブが立った分岐点
ミラノを本拠地とする二つのチームが、クラブ史上で大きな分岐点に立たされている。ある意味、対象的なセリエA第12節だった。まずはインテル。9日のインテル対リボルノは、クラブにとって、そしてインタリスタにとって忘れられない一戦となった。スタジアムの観客は二度のスタンディング・オベーションを行った。まず40歳の"カピターノ"サネッティが、アキレス腱断裂という重傷から6ヶ月半ぶりに公式戦でプレーしたのだ。後半残り10分を切ってからピッチに入った"鉄人"はチームに活気を与え、見事にインテルの2点目、長友のゴールを演出する起点となったのだ。感無量のサネッティは「今日来たユニフォームはモラッティ会長に贈る」と試合後、話した。



それもそのはずだ。この日は、同会長がクラブのトップとして観戦したインテル最後のゲームだったからだ。18年と8ヶ月間、インテルと苦楽を共にした一時代に別れを告げた。大金をはたいてロナウドなどのビッグプレーヤーを獲得したにもかかわらず、......



【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

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