チェーザレ・プランデッリ監督にとって、今年の年末年始は喜べない事件ばかりが起こっている。ワールドカップ・ブラジル大会まであと5カ月余りのこの時期になって、攻撃面で軸となる選手が次々と故障してしまった。
5日のセリエA第18節フィオレンティーナ対リヴォルノで、フィオレンティーナのFWジュゼッペ・ロッシが悪質なファウルを受けて、ひざを負傷。そのまま即交代となるほどのけがで、6日にフィレンツェ市内の病院で精密検査を受けた結果、右ひざ副側じん帯内側の損傷というのが診断結果だった。手術の必要性はなくなったが、数カ月間はピッチから遠ざかることになるだろう(その後、代理人は2カ月程度の離脱になるとツイッターで明かす)。先日、左足の甲の部分の手術を受けたミラン所属のステファン・エル・シャーラウィに続き、イタリア代表のFW2名のW杯出場が危うくなってきた。
G・ロッシに関しては、右ひざのけがとの戦いを抜きには選......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。