先日開催された第92回全国高校サッカー選手権大会では、初優勝した富山第一高の大塚一朗監督と、その息子である大塚翔の親子鷹がクローズアップされた。
Jリーグでは川崎フロンターレの風間親子(2013年限りで宏希、宏矢とも退団)、そして98年フランス・ワールドカップではイタリア代表のマルディーニ親子など、父親が監督を務めるチームに息子が選手として在籍することは、昨今さほど珍しいことではなくなってきている。
しかし、今季11部リーグに籍を置く、ベルリンのDJKボルジックバルデというアマチュアチームでは、上記のような事例とは逆の現象が起きている。
同クラブでプレーするユルゲン・バーレンジアクは61歳。チームを指揮しているのは彼の息子でまだ21歳と若いコンラディン・バーレンジアクだ。
「試合中、自分の父親がピッチ......
【プロフィール】
鈴木智貴
静岡県天竜市(現・浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA−B級)指導者ライセンスを取得。