インテルが昨年12月のミラノ・ダービー以来、勝利から遠ざかっており、もがき苦しんでいる。26日に行われた最下位カターニャとのホームでの一戦でもスコアレスドローに終わり、今年に入ってからコッパ・イタリアを含めると2分3敗という成績だ(1月28日現在)。
1月26日には新しいオーナーのインドネシア人実業家、エリック・トヒル氏が緊急来伊してサン・シーロ・スタジアムのVIP席からマッシモ・モラッティ名誉会長と共に試合を見守った。しかし、ボール支配率では59%と圧倒的に優位だったにもかかわらず、0−0でゲームセットとなった。通常、試合後のミックスゾーンでは報道陣に対応する長友佑都も、この日は軽く一礼しただけでコメントを残さず、スタジアムを後にした。
激動の一週間だった。騒動は21日朝、インテルのフレディ・グアリンとユヴェントスのミルコ・ヴチニッチの交換トレードの話が進んでいることが明らかになったことから......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。