ミラノ・マルペンサ国際空港に隣接するホテルで3日に開かれたプーマのイタリア代表の新ユニフォーム発表会は、終始華やかなムードで終わった。5日のスペインとの親善試合を控え、アッズーリ招集選手たちの集合場所でもあり、6月の2014年W杯ブラジル大会で代表選手たちが袖を通す“衣装”のお披露目だった。そんななごやかな雰囲気は、ジャンルイジ・ブッフォンら選手が退きチェーザレ・プランデッリ監督の単独会見となってから激変した。
スペイン代表とのフレンドリーマッチを前に、代表選手の招集に関する報道陣の関心は高かった。真っ先に挙がったのが、DFジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス)の一件だった。右ふくらはぎの故障で半月ピッチから遠ざかっているキエッリーニの招集に、ユーヴェのアントニオ・コンテ監督は不満をぶちまけていた。
「キエッリーニはもう3週間、プレーしていない。プランデッリの招集は残念でならない。なぜなら代表......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。