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NZ戦勝利に見えた危うさ…4得点より2失点の重み
3月5日のニュージーランド戦は、古い記憶を呼び覚ますゲームだった。国立競技場で行なわれる久しぶりの国際Aマッチで、なおかつ改修前最後の一戦だったからかもしれない。



1997年9月が思い出された。フランス・ワールドカップ最終予選のオープニングゲームで、日本はウズベキスタンを迎えた。三浦知良が2点をあげ、中田英寿と城彰二が1点ずつを記録し、前半だけで4対0とリードした。



ところが、楽勝ムードは後半に暗転する。1点返されたあとに5対1と突き放したものの、5対2、5対3とスコアは接近していく。最終的には6対3で勝利したが、大量リードの危うさと難しさを痛感させられた。



「点差が開いたからといって、決して気持ちが緩んだところはなかったのですが…」



当時のキャプテンだった井原正巳のコメントが、ニュージーランド戦後に......



【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!

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