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ワールドカップに向けて手応えを掴んだスペイン
ビセンテ・カルデロンはガラガラだった。スペインがイタリアを迎えての親善試合は5万4,851人収容の会場に3万人しか埋まらず、4日前に行われたマドリード・ダービーからほど遠いパッションしかなかった。イタリアという2012年欧州選手権のファイナリストであり、コンフェデレショーズンカップ準決勝で対戦した好敵手が相手だったが国民の関心は低かった。



無理もない。



試合は平日水曜日22時キックオフで公式戦でもない。ルイス・アラゴネスへの最後の追悼があり、アトレティコ・マドリードのエースであるジエゴ・コスタの代表デビュー戦と注目はもっと集まってもおかしくなかったが、空席が目立った。



スペイン代表はガラガラのスタンドにもモチベーションを落とすことなく、集まった3万人を満足させるパフォーマンスを見せた。その中心にいたのは後半からピッチに登場したダビド・シルバだ。マ......



【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める

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