相変わらずミランの本田圭佑がチームでその能力を発揮できないでいる。本人だけでなくチーム事情があるとはいえ、8日のアウェーでのウディネーゼ戦も最近は見慣れたミランの敗退パターンだった。前半はやいうちはいい形で展開し、チャンスを作りながらも決定力に欠け、中盤とディフェンス陣のミスから相手が数回の好機をものにし、得点を奪われるというもの。得点力不足と守備力不足がシンクロし、結果的に勝てないというマンネリに陥っている。
5日のニュージーランドとの代表マッチで、本田は2アシストと本来の輝きを取り戻した。そしてイタリアに戻ってきて中1日でのウディネーゼ戦。ミランが11日のチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦を控えているため、クラレンス・セードルフ監督はカカ、アデル・ターラブトらを温存し、本田はスタメンでピッチに立つこととなった。週半ばでは「トップ下、司令塔か」と予測されたものの、同監督は結局、故障明けのヴァルテル・ビルサを中央に配置し本田は......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。