第27節にバルセロナがアウェーでバジャドリードに敗れた。言い訳ができない敗北だ。リオネル・メッシ、ネイマールの千両役者がスタメンからプレーし、シャビもセスク・ファブレガスもいた。流産した奥さんを支えるため、アンドレス・イニエスタは遠征に帯同しなかったが、彼の不在をバルセロナの敗因とする人は誰もいない。
この日のバルセロナは役者が揃いながらもスペインでも流行のワードになっている“インテンシティ”を欠き、プレーのアイデアも欠いていた。メッシ、そしてシャビがいながらもチームはパス回すだけでゴールへの道筋が描けずにいた。
この敗戦で翌日にホームでエルチェに完勝したレアル・マドリードとの勝点差は4に広がった(14日現在)。3月23日に予定されているサンティアゴ・ベルナベウでのクラシコ。この結果で今シーズンのリーガの王座はほぼ決まるだろう。レアル・マドリードが勝てば、優勝は事実上決まったも同然だ。
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【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める