ブラジルへ向けたエネルギーが、ピッチ上でぶつかりあった。といっても、ブラジル・ワールドカップへ向けたチームではない。2016年のリオ五輪を目ざすU−21日本代表候補のトレーニングキャンプが、3月24日から3日間にわたって開催されたのだ。
手倉森誠監督率いるチームが活動するのは、1月のAFC U−22選手権以来である。手倉森監督が就任早々だったこともあり、同大会にはサッカー協会主導のメンバーで臨んだが、今回は指揮官自らが選手をリストアップした。
「ディフェンダーを多くして守備を鍛えるとか、大学生を呼んでJリーガーを刺激するとか、色々な考え方はあった。しかし、今回は最初の合宿なので、Jリーグでポジションを取っている選手を呼ぶべきだろう」という判断が最優先された。2月のキャンプから視察を重ねてきた手倉森監督は、「伸びしろのある若手が、その気になって集まってくれている実感がある」と話した。