以前のコラムで、ドルトムントのユルゲン・クロップ監督と元ドイツ代表GKで現在解説者を務めるオリバー・カーン氏が、ドイツ国営第二放送局『ZDF』のスタジオを舞台に舌戦を繰り広げたことを記したが、またしても同監督が、これまた同じ放送局で激怒してしまうという事件が起こった。
チャンピオンズリーグ準々決勝で対レアル・マドリードに0−3で敗れた第1戦後のこと。前回と司会者こそ違ったが、スタジオにはいつものようにカーン氏の姿があった。
もちろん大衆紙『ビルト』などは、「2人の再会で、また何かが起こるのではないか」と、試合の数日前から“クロップ対カーン”を煽ってはいたが、双方共にいいオトナである。そのようなことはもう起きないだろうというのが大方の予想ではあった。
しかし今回クロップ監督にケンカを吹っかけたのは別の人物―それも司会者のヨヘン・ブライアー氏―で、試......
【プロフィール】
鈴木智貴
静岡県天竜市(現・浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA−B級)指導者ライセンスを取得。