サプライズはある、と断言しておこう。
4月7日から9日まで行なわれた日本代表候補のトレーニングキャンプは、これまでと異なる景色が描かれていた。国際試合の出場経験の少ない選手や、初選出のフレッシュな人材が多かったからではない。
違ったのは高さである。
3人のGKを除く20人のフィールドプレーヤーの半数以上が、180センチを越える長身選手だったのだ。
とりわけ目を引いたのはDF陣である。水本裕貴、槙野智章、山下達也、塩谷司、鈴木大輔、昌子源と、大型のセンターバックタイプが並んだ。日本代表の最終ライン中央は、チーム結成当初から今野泰幸と吉田麻也のコンビが不動となってきた。両サイドバックの長友佑都と内田篤人も含めて、最終ラインで高さを発揮するのは吉田の役割だった。
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【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!