クラレンス・セードルフ監督になったミランがついに8位に浮上し、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権獲得圏内の準備も見えてきた。
セリエA第33節のサン・シーロでのカターニア戦に辛勝し、これで今シーズン初の4連勝となった。第29節のアウェーでのラツィオ戦から数えると5戦負けなしという好成績だ。つい1カ月前の先月16日、ホームでパルマに2−4と敗れ、サポーターから大ブーイングを受けたのが嘘のようだ。そして日本代表MF本田圭佑はそのパルマ戦以来、プレーしなかった。左足首のねんざで招集外となっていた。
最下位のカターニア相手に、試合内容は決してほめられるものではなかった。この日の2列目はカカを司令塔に右サイドにアデル・ターラブト、左にはアンドレア・ポーリが入った。結果的にカカはあまり機能しなかった。ターラブトもゴール前でボールを持ちすぎてフリーの選手にパスを出すべきところを出さないシーンが見られた。ただ......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。