17日に行なわれたスペイン国王杯決勝の“エル・クラシコ”で宿敵レアル・マドリードに敗れたバルセロナの周辺が俄然騒がしくなっている。チャンピオンズリーグでは準々決勝でアトレティコ・マドリードに敗れベスト4入りを逃し、続くリーガのグラナダ戦でもアウェイで0−1の敗戦。リーガでもマドリードの二強に差を開けられてしまい、「最低でも国王杯のタイトル死守」を誓った決勝でスコアこそ1−2だったが完敗とも呼べる内容で地元ファンを落胆させた。
国内リーグのタイトルへの望みは残っているとはいえ、わずか一週間で3連敗を喫したチームの周りではすでに無冠の烙印が押され始めている。案の定、国王杯決勝の2日後には精彩を欠くリオネル・メッシを売りに出す報道がマドリード寄りの『アス』紙発ではあるが飛び出した。また、今や今季限りでの退任が既定路線となったタタ・マルティーノ監督の後任候補として、ドルトムントのユルゲン・クロップ、アスレティック・ビルバオのエルネスト・バルベルデ、......
【プロフィール】
小澤一郎（おざわ・いちろう）
サッカージャーナリスト（Periodista）。スペイン在住歴5年。主にスポナビ、クリニック、サッカー批評などで執筆中。著書に『スペインサッカーの神髄』（サッカー小僧新書）、『サッカー選手の正しい売り方』（カンゼン）。メルマガ「小澤一郎の『メルマガでしか書けないサッカーの話』」も好評配信中。