2013−14シーズンのセリエAは2節を残してユヴェントスの3年連続30回目のスクデット獲得が決まった。ローマが3日、カターニアに負けたため、勝ち点差で最終節を待たずにユーヴェが栄冠を手にした。
何よりも開幕に合わせてカルロス・テベス、フェルナンド・ジョレンテを獲得したのが大きかった。GKジャンルイジ・ブッフォンのいる守備陣とアンドレア・ピルロを中心とする中盤には問題はほとんどなかった。どこからでも点が取れるという攻撃面だったが、裏を返せば決定力のあるプレーヤーが欠けていた。そこにやってきたテベスは19得点(うちPK、1)を挙げて現在、得点王ランキングの2位だ(1位は21得点のチーロ・インモービレ)。十分に期待に応えた成果を出した。
イタリアの頂点に立つのには慣れているはずの選手たちだ。しかし今回はちょっと変わった形でこの日を迎えた。試合前日の合宿中のホテルでスクデット決定の瞬間を迎えたのだ。......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。