スペインのリーガ・エスパニョーラも8月22日に開幕を迎え、24日に行なわれたバルセロナ対エルチェの開幕戦を現地で観戦してきた。昨シーズンのバルセロナは、二強を押しのけてリーガのタイトルを獲ったアトレティコ・マドリード、チャンピオンズリーグで念願の“ラ・デシマ”（10度目の優勝）を獲得したレアル・マドリードの後塵を拝する6シーズンぶりの無冠に終わったが、OBでジョゼップ・グアルディオラ監督と類似点の多いルイス・エンリケ新監督を迎えてどのように覇権奪回を狙うのかに注目が集まる。
そのエルチェとの開幕戦では2ゴールを挙げるどころか献身的な守備や前線でのチェイスを披露したリオネル・メッシが最大の話題となったが、ある意味で最も衝撃的だったのがプレシーズンマッチでの好調を評価・維持する形で先発起用されたカンテラ（下部組織）上がりのFWムニル・エル・ハダディの公式戦デビューだった。1995年9月1日生まれ、デビュー当時はまだ18歳のムニルはユース上がり1......
【プロフィール】
小澤一郎（おざわ・いちろう）
サッカージャーナリスト（Periodista）。スペイン在住歴5年。主にスポナビ、クリニック、サッカー批評などで執筆中。著書に『スペインサッカーの神髄』（サッカー小僧新書）、『サッカー選手の正しい売り方』（カンゼン）。メルマガ「小澤一郎の『メルマガでしか書けないサッカーの話』」も好評配信中。