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チームとしての戦い方が共有されている「なでしこジャパン」
なでしこジャパンが、男女を通じて日本サッカー史上初のワールドカップ優勝を成し遂げたのが、2011年。そのとき私は、グループリーグの最終戦から数試合を取材し、帰国する予定だった。



しかし、決勝トーナメントに入ると、あれよあれよと言う間に勝ち上げる。準決勝のスウェーデン戦では、撮影しながら、ファインダーを通してみる各選手の圧倒的なプレーに「こいつらブラジルかよ」と唸ってしまった記憶がある。



決勝では、強豪アメリカにリードされた延長後半に追いつき、PK戦を勝ち抜いての優勝。ドラマチックな世界初タイトルに、スタジアムで観戦した男性サッカーファンの涙ぐんだ姿が印象的だった。



おそらく、生きている間に日本がW杯で優勝するのを見るのは、夢の中だけと信じていたおじさんたちが、生でなでしこジャパンの優勝を見て、感動してしまったのだろう。


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【プロフィール】
山田一仁(やまだ・かずひと)
1957年岐阜生まれ。千葉大学工学部画像工学科を卒業後、1981年から(株)文藝春秋写真部にスタッフカメラマンとして在籍。1989年にイ ギリスへと渡り、1990年からフリーカメラマンとして活動。2007年に(有)Kaz Photographyを立ち上げる。日本人フリーランスカメラマンとして唯一イングランド・プレミアリーグの撮影ライセンスを所持しており、現在は、年間の半分近くをロンドンを拠点として、主にイングランド・プレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ、外国リーグで活躍する日本人選手を取材している。


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