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バイエルンに加入したメディ・ベナティアの挑戦
今夏、ローマからバイエルンに加入したモロッコ代表DFメディ・ベナティア。今では2600万ユーロ(約36億円)もの移籍金で取引されるプレーヤーにまで成長したが、その少年期は彼にとって非常に難しいものであった。



アルジェリア人の母とモロッコ人の父を持つ同選手が生まれ育ったのは、パリから南へ約30km離れた人口5万人ほどの町、エソンヌ県エヴリー市。パリ近郊では最も犯罪が多い町の1つで、社会問題も山積みとなっている都市だ。



ベナティアは『キッカー』とのインタビューで、決して簡単ではなかった少年時代を、赤裸々に語っている。



「難しい町だった。サッカーはとてつもなく大事だったね。なぜならあそこに住んでいる子供全員にとって、サッカーだけがあそこから抜け出せる唯一の可能性だったからだ。僕は学校ではあまり先生の言うことを聞かなくて、勉強もほとんどしなかった。あの地域......



【プロフィール】
鈴木智貴
静岡県天竜市(現・浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA−B級)指導者ライセンスを取得。

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