9月5日、日本対ウルグアイ、札幌ドーム。ハビエル・アギーレ新監督になってからの初の国際親善試合は自分たちのミスから2失点した。ウルグアイは、ルイス・スアレスも、ディエゴ・フォルランもいないが、W杯優勝2回、コパ・アメリカ最多優勝国は、日本にとって相変わらず軽い相手ではなかった。
その中で、唯一光り輝いたのが、後半から出場した武藤嘉紀。チャンピオンズリーグや、プレミアリーグを中心に撮影している私は、彼のプレーを初めて生でファインダーを通して見た。
ウルグアイを相手に中盤で細貝萌が最初、果敢にプレッシャーをかけに行くのだが、他の選手が連携していないため、チームとしてボールが奪えない。だが、後半、武藤入った途端に攻撃が活性化した。守備でも攻撃でも、鋭い出足と寄せで、五分のボールに食らいつく。軽快な動きは、スピードも伴い、ドリブル突破も鋭い。
2戦目のベ......
【プロフィール】
山田一仁(やまだ・かずひと)
1957年岐阜生まれ。千葉大学工学部画像工学科を卒業後、1981年から(株)文藝春秋写真部にスタッフカメラマンとして在籍。1989年にイ ギリスへと渡り、1990年からフリーカメラマンとして活動。2007年に(有)Kaz Photographyを立ち上げる。日本人フリーランスカメラマンとして唯一イングランド・プレミアリーグの撮影ライセンスを所持しており、現在は、年間の半分近くをロンドンを拠点として、主にイングランド・プレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ、外国リーグで活躍する日本人選手を取材している。