セリエA第3節で最も注目されたのは無敗同士の対戦、ミラン対ユヴェントスだったのではないだろうか。
2013−14年シーズン途中でミランを解任されたマッシミリアーノ・アッレグリ監督と、ビアンコ・ネーロのユニフォームを着たこともあるフィリッポ・インザーギ監督がミランを率いての因縁の対決だ。サン・シーロは久しぶりに7万8631人という大観衆で超満員の熱気に包まれていた。
試合は結果的にユーヴェが後半、カルロス・テベスの決勝ゴールで手堅く勝利をもぎとった。しかし0−1という数字以上にゲームの内容は両チームの力量に差があった。右サイドが定着したミランの本田圭佑のヘディングシュートの見せ場もあった前半こそ、ここまで全勝同士対決にふさわしいと言えなくもなかったものの、後半はユーヴェ陣内でのパス回しにボールキープ、いつ点を取られてもおかしくないくらいの内容になっていった。