ローマのフランチェスコ・トッティにとって何とも後味の悪い首位決戦となってしまった。5戦全勝同士で迎えたセリエA第6節のユヴェントス対ローマは、主審ジャンルカ・ロッキのジャッジが勝敗を決定づけたと言っても過言ではない3−2だった。ユーヴェの2つのPKに値するファウルが実在したかどうか、などが焦点となった。結果的に、ローマのリュディ・ガルシア監督を含む両チームで3人の退場者を出す大荒れの試合となった。
試合後、トッティは怒りをぶちまけている。「イタリア全体が私の言うことと同じことを言いたいはずだ。何年も前からシーズンでは同じようなことが同じように起こっている。我々はユーヴェに負かされた。3つのエピソードが試合を決定づけた。再生画像を見てもらえばすべて明らかだ」と前置きした上で続けた。「私は審判を信頼している。ただユーヴェ戦に関しては疑いを持たざるをえない。というか、疑う気持ちは残り存在し続けるのだ。我々は今シーズン、2位にはたどり着くだろう。ユ......
【プロフィール】
赤星敬子(あかほし・けいこ)
1969年1月14日、兵庫県明石市生まれ。神戸女子大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月、渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。