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実り多きキリン杯、メダルの可能性が広がるなでしこ
五輪開幕まで4か月弱の段階としては、申し分のない仕上がりだろう。キリンチャレンジカップで優勝したなでしこジャパンである。



交代選手が6人まで認められる今大会は、実際のゲームと試合の構図が異なる。交代枠をフルに使えば、疲労が蓄積する終盤にフレッシュな選手が多くなる。勝負どころでの体力はもちろん、コンタクトプレーへの耐性や精神的な粘り強さなどは、真剣勝負とややかけ離れたものになってしまうのだ。



そうしたことを差し引いても、今回の2試合は実り多いものだったと言うことができる。



4月1日のアメリカ戦で1対1と引き分けた試合後、ダブルボランチの一角を担った阪口は、「これまではできることを見つけるほうが難しかったけど、今はこれができるだろうという感じでできている」と話した。彼女の手応えはチーム全体に共通しており、選手たちは勝ちきれなかっ......



【プロフィール】
戸塚啓(とつか・けい)
1968年生まれ。サッカー専門誌を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。ワールドカップは4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッ チは91年から取材を続けている。2002年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。最新著書に『不動の絆』〜ベガルタ仙台と手倉森監督の思い(角川書店)。『戸塚啓のトツカ系サッカー』ライブドアより月500円で配信中!

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