リーガ・エスパニョーラ最下位のスポルティング・ヒホンを率いるハビエル・クレメンテ。バスク人の彼の首が今まさに飛ぼうとしている。第31節アウェーでヘタフェに敗れ、勝ち点を積み重ねることができず。チームは順位表の底に沈み、そして指揮官はスペイン中から非難を浴びている。悪影響だけの元スペイン代表監督をクラブにおいて何のメリットがあるのか。クラブ役員がそう考えて、すぐさま彼に解雇を通告しても全くおかしくない状況だ。
クレメンテは第30節に行われたホームでのサラゴサ戦に敗れた翌日の会見で地元のラジオ記者と口論になり、彼の以下のコメントが大々的に報じれられた。
「今後、成長したあなたの息子にあなたが恥知らずの人間だと言うよ。恥知らずで教養がなく、そして最もバカな人間であると」
その口論にまで至った試合の話や戦術の話はカットされて、クレメンテが激昂し、記者と怒鳴り合いをし、その記者が「あなたには敬意がない」と途中退席してしま......
【プロフィール】
座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。フットボールは2008−2009シーズンからビジャレアルのソシオとなり、定期的に試合観戦をしている。2012年よりフットサル、フットボールを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める